紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
連絡先:kiikankyo@zc.ztv.ne.jp 
ホーム メールマガジン リンク集 サイトマップ 更新情報 研究所


 
名松線の全線開通 家城駅〜伊勢奥津間の復旧完了

 平成21年(2009年)10月8日に三重県など東海地方に豪雨と強風をもたらした台風18号によって、名松線の家城駅から伊勢奥津駅間の38ヵ所で土砂が流入したり、線路の下の土が削られたりする被害が生じました。、このため、この台風の後、名松線の家城駅と伊勢奥津駅間が不通になり、復旧工事が続けられてきましたが、6年5ヵ月ぶりに開通することになりました。正式の開通は平成28年3月26日と発表されました。馴らし運転が、2月16日から始まっています。各駅もきれいに整備され、列車の到着を待っているようです。

 下の写真は、JR名松線比津駅ですが、映画「WOOD JOB (ウッジョブ)神去なあなあ日常」で、主人公がローカル線から初めて降り立った駅の雰囲気に似ています。無人駅舎の裏には紅梅が満開で、早春の山里の雰囲気が漂っています。



 比津駅は、自家用車の発達していない時代には、丹生俣、上多気、下多気方面に住む人たちが、比津峠を徒歩で越えて、この比津駅まで歩いたのではないかと思われます。今でも、これらの地区と伊勢奥津駅(名松線のターミナル駅)を行き来するバス便がないという課題があります。(最近は、観光用に伊勢奥津駅にサイクリング用の自転車が配置され、上多気の北畠神社などへサイクリングを楽しめるようになりました)。下の写真は、家城駅〜伊勢奥津駅までの馴らし運転で、伊勢奥津駅に到着した車両。車両の下部を見ると、動物を巻き込まないように防護用具が取り付けてあります。夜間にはシカなどが線路上に出てくることが多いと思われます(2月19日撮影)。




「ホーム」へ
「三重県のローカル線 名松線」へ